毎日髭剃りを行っていると色々なトラブルが起こる場合もあります。カミソリ負けや肌荒れなどが気になったり、剃り残しや青髭を指摘されたり・・・。どうすればもっときれいに髭が剃れるのでしょうか?
髭の剃り方には、4つのポイントがあります。1つ目は剃るタイミング、2つ目は適切な道具の選び方、3つ目は正しい剃り方、4つ目がお肌に合うアフターケアの方法です。それらを知ることによって日頃悩まされているトラブルが改善する方も多くいます。
私は理美容室のマネージャーとして二年、男性向けエステサロンの店長として六年働いて来ました。その中でよく髭の事について相談を受けてきました。以下は私が学んで、実際に役に立った髭の剃り方やお客様におススメしている効果的な髭の手入れ方法です。正しい髭の剃り方を理解して頂けると思います。
1. 朝起きて、15~30分後に剃るのがベスト!!
正しい髭の剃り方を学ぶ前に、まずいつ髭を剃るのが良いのかお話しします。
髭は早朝(6時~10時)に一番伸びる。
「朝は一秒でも寝ていたいから・・・」と寝る前や夜お風呂時に剃っている方もいるのではないでしょうか。髭は実は夜剃るよりも朝剃った方が良いのです。なぜなら、髭がもっとも伸びる時間は朝の6時から10時と言われているからです。夜に剃ってしまうと、せっかく剃った毛が朝方にまた伸びてしまう事になってしまいます。
朝はお肌も元気!カミソリ負けしにくくなる。
お肌は22時から26時(深夜2時)に活発に修復されます。朝起きた時の方が夜寝る前より水分量も多く元気です。肌の細胞に水分量が少ないと肌が傷つきやすく、カミソリ負けの原因にもなりやすいのです。
起きた直後はむくみ顔。深剃りし辛くなる。
起きた直後は顔が少し浮腫んでいる状態です。そうすると毛が肌に埋もれすぎてしまうので、15~30分ほど時間を空けてから剃りましょう。ただし寝た姿勢のままだと浮腫みが改善されにくいので、必ず起きた状態(姿勢)で時間を過ごしてください。
2.あなたに合ったシェービング道具の選び方
お肌に合ったシェーバーの選び方
あなたはどんなシェーバーを使っていますか?シェーバーによって、メリットデメリットがありますので、ご自身が望んでいる結果になるシェーバーを使いましょう。
★【電気シェーバー】は肌が弱く、肌荒れしやすい方におススメ
電気シェーバーは、毛を剃るというよりも、本当は毛を刈るという方が正しいと思います。お肌にフィットさせる網目状の面から、飛び出た毛のみを刃でカットするので、実際にお肌に刃は触れません。そのため、シェーバー(カミソリ)に比べ、お肌に与えるダメージが少ないのです。ただし、毛を深剃りする事には向きません。夕方には生えてきてしまう方は、シェーバー(カミソリ)の方がおススメです。
★【シェーバー(カミソリ)】は青髭や伸びるのが早い方におススメ
シェーバーはT字シェーバーとI字シェーバーがありますが、広い面を短時間で行うにはT字シェーバーがおススメです。I字シェーバーは細かい作業に向いているので、どちらも準備しておく方が良いかもしれません。T字シェーバーには1枚刃~6枚刃まで存在しますが、刃が増えるほど肌へのダメージが少なく、深剃りしやすいと言われています。ただし、刃が多いほどヘッドも大きくなるので、小回りが利かなくなり、細かい部分を剃るのが難しくなります。また電気シェーバーに比べると、刃を直接肌に当てるのでダメージがあります。お肌がすごく敏感な方は、電気シェーバーの方がおススメです。
※肌の荒れやすい人ほど、刃の取り換えを頻繁に。
髭剃りをすると毛穴が赤くなったり、ニキビ・吹き出物が出来やすくなる人がいます。これは切れ味が悪いシェーバーなどを使って髭剃りを行うと刃に髭が引っ掛かり、無理に剃ると毛穴を傷つけてしまう原因となるからです。傷ついた毛穴に雑菌が入ると、ニキビや吹き出物の原因となります。それを防ぐ為には、シェーバーの刃を小まめに交換し切れ味を良くしておきましょう。シェーバー(カミソリ)で毎日髭剃りを行う方だと1~2週間に1度は交換しましょう。電気シェーバーの刃はメーカーによりますので、交換周期を守りましょう。
お肌に合ったシェービングフォームの選び方
髭剃りをするとお肌に摩擦が起こります。その摩擦が強すぎると肌表面の角質が剥がれ、ヒリヒリしたり、赤くなるのです。これがカミソリ負けです。カミソリ負けを防ぐには、髭剃りを行うときに摩擦を起こりにくくする=シェーバーの滑りを良くする事が大切です。シェービングフォームは滑りを良くさせて肌への摩擦を防ぎ、肌荒れを防止します。電気シェーバーは必ずしもシェービングフォームは必要ありませんが、カミソリ負けやニキビなどが気になる方は、必ず使用しましょう。
★泡のシェービングフォームは剛毛の人におススメ
基本的に泡のシェービングフォームは毛を柔らかくさせる効果が高いものが多いです。毛が柔らかくなれば、剃りやすくなりお肌や毛穴に負担をかけ辛くなります。
★ジェルのシェービングフォームは肌が荒れやすい人におススメ
基本的にジェルのシェービングフォームは泡のフォームに比べて滑りが良くなり易いものが多いです。お肌の摩擦を防ぐことが、カミソリまけや肌荒れから解放される近道ですので、肌荒れしやすい方はジェルのシェービングフォームを使ってみましょう。
★石鹸を代用すると乾燥・肌荒れの原因に。
また代用で石鹸を使うことも可能ですが、石鹸は乾燥肌の人や肌荒れを起こしやすい人にはおススメ出来ません。長時間石鹸を放置しておくとお肌の必要な皮脂までとり、傷つきやすい敏感な肌になってしまいます。もしかしたら、カミソリ負けではなく、石鹸負けの方もいるかもしれません。ただし安価で気軽に使えるので、肌が丈夫な人は使っても問題ないでしょう。
※逆効果!!電気シェーバーとカミソリ用のフォームは違います!
シェービングフォームは電気シェーバー用のフォームとシェーバー(カミソリ)用のフォームがあります。電気シェーバー用のフォームはお肌を柔らかく、毛を立てやすくしますが、シェーバー(カミソリ)用のフォームはお肌も毛も柔らかくします。必ず、電気は電気用の、カミソリはカミソリ用のシェービングフォームを使用ください。反対に使うとお肌が荒れたり、毛がうまく剃れない原因となります。
3. 正しい髭の剃り方
髭の剃り方は電気シェーバーとシェーバー(カミソリ)で剃り方が違います。また、少しの手間でカミソリ負けや肌荒れを防げますので、実践してみてください。
シェーバー(カミソリ)編 (ウェットシェービング)
① 顔を洗います。お湯で髭を蒸らす様にじっくりと温めながらゆっくりと洗顔するか、蒸しタオル(水を絞ったタオルをレンジで温めたもの)で顔を覆い、髭をふやかしてください。(剛毛の方や肌荒れを起こしやすい方は髭を蒸すのを意識してください。またお風呂で行っても大丈夫ですので、お風呂にタオルを持ち込み、お湯で濡らしても良いかもしれません。)
② シェービングフォームまたは石鹸を使い、滑りを良くさせておきます。
③ シェーバーで剃っていきます。お肌を傷つけない為に毛流れに沿って剃って下さい。剃る向きは図1を参考にして下さい。
④ 「もっと深剃りがしたい!」という方は、図1で剃った後、逆剃り(図2)で剃ってください。ただし完全な逆剃りではなく、毛に45度ほどの角度で剃っていくのがポイントです。この角度で剃ることによって、カミソリ負けや血が出るのを予防します。また必ず毛流れに沿ってから、逆剃りをして下さい。最初から逆剃りをすると毛が肌に引っ掛かり、血が出たり、肌荒れの原因になります。
⑤ 最後にシェービングフォームまたは石鹸を綺麗に洗い流して終わりです。
電気シェーバー編 (ドライシェービング)
① 顔を洗います。水分は軽く拭き取ります。
② お肌が弱い方はシェービングフォームを顔に塗ります。お肌が強い、もしくはそんなに生えてない方は何も塗らなくても大丈夫です。
③ 電気シェーバーで剃っていきます。毛を立てるように毛流れとは逆に剃っていきます。従って頬は(図3-ラインA)、首回りは(図3-ラインB)を参考に、自身の毛流れを見ながら剃って下さい。
④ 最後にシェービングフォームを洗い流して終わりです。
4、 お肌に合ったアフターケア
シェービングが終わった後、何も塗らない方もいるかと思います。ですが、お肌はシェービングによって、古い角質が一枚剥がれた状態です。新しい肌はまだ、外部に対しての刺激に弱く、肌荒れを起こしやすい状態です。髭剃りが終わった後はご自分のお肌に合わせたアフターケアを行い、肌荒れを防ぎましょう。
★ニキビや吹き出物が出来やすい方 / 脂っぽい肌質の方
上記の様な肌質の方は、化粧水(ローション)と呼ばれるタイプの商品を使用しましょう。特に成分にエタノールが入っているとお肌の雑菌を抑え、ニキビや吹き出物を出にくくさせます。また使用感もさっぱりと感じるでしょう。ただし、化粧水だけではその後乾燥しすぎる場合もありますので、さっぱりタイプの乳液も使用しましょう。
★カミソリ負けが起こりやすい方 / 乾燥肌の方
上記の様な肌質の方は、化粧水を使用する場合は保湿成分を含んだものを使用しましょう。またジェルタイプの化粧水だと肌が乾燥しにくいです。その後、乳液またはオイルをつけるのも忘れずに行いましょう。水分タイプの化粧水を付けた後、放置するとさらに乾燥するので気を付けてください。あまりにもヒリヒリ感や乾燥が強い場合は、クリームなどを使用ください。またオールインワン(化粧水~乳液・クリームが1つになったタイプ)も面倒くさがりな方にはおススメです。
以上のように、髭の剃り方には剃る前の準備、正しい剃り方、剃った後のケアが大切だと解って頂けたと思います。ご自身の髭の剃り方を工夫して、さらに素敵な毎日をお過ごしくださいませ。
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