寒い季節がやってきて、乾燥が気になるようになりました。その際にダイレクトに影響を受けるのは唇です。「最近、唇が渇いているな。」と感じる事がありませんか?
このページでは、唇が乾燥する原因と対策方法を紹介していきます。ご自身に当てはまる事がないか、ご参考にして下さい。
唇はどうして渇きやすいの?
唇は口の中の粘膜が外に出てきたもの
唇は他の皮膚と比べても特殊な形状をしています。実は唇は口の中の粘膜が外に出て変化したものです。ですので、唇には粘膜と似たような特徴があります。まず表皮と呼ばれる皮膚の上の強度が強い部分が、極端に薄いのです。また水分を蓄えておく角質層も薄く、しかも皮脂腺も殆どありません。加えてメラニン色素もありません。要は、紫外線からも乾燥からも外部の刺激からも、殆ど無防備な状態です。それでは荒れてしまいやすいのも、無理はないと言えます。
人間の唇は性的魅力の意味
上記で説明した通り、唇は弱い器官です。それなのに、なぜ存在するのでしょうか?
人間以外の哺乳類は、唇は口の内側についています。その部分は、子供の時に母親の乳を吸う時に使用する様です。では、どうして人間は唇が外側についているのでしょうか?
一説によると人間の唇が外側についているのは、【性的に熟成した大人】である事をアピールする役目であると言われています。
唇が荒れると、6~10歳老けて見える!?
唇が荒れていると、実年齢より6~10歳ほど老けて見える恐れがあるそうです。確かに顔の大きな位置を占め、目が行きやすい口元ですので、影響力はあるかと思います。
女性であれば、メイクなどで目元を強調させて、唇の荒れを誤魔化せるかもしれません。しかし、男性では難しいですし、やはりナチュラルで美しい唇を手に入れたいですよね。
唇の荒れはすぐに回復する
【唇は弱い器官】である事を説明しましたが、実は角質などが薄い為に、お肌の生まれ変わりも早く、約10日で生まれ変わると言われています。ですので、今荒れていてケアをきちんとすれば、10日ぐらいで成果が出るとも言えるでしょう。しかし、傷んだ部分を放っておくと、その後の皮膚はさらに弱い状態で生まれてきます。唇の乾燥や荒れは、短期決戦で治した方が良いでしょう。
唇の乾燥の原因と対策方法
では、ここからは具体的に唇の乾燥の原因と対策方法をご説明していきます。ご参考にして下さい。
原因1|空気の乾燥によるもの
夏よりも冬の方が唇の乾燥が気になると言う方は、多いと思います。唇は、保水力が弱いので空気が乾燥すると、必然的に唇自体も乾燥しやすくなります。
対策1|加湿器の使用
最も単純な方法ですが、加湿器を使用し、室内の湿度を高めてみましょう。お家に加湿器がない場合は、洗濯物を室内に干すだけでも湿度はあがります。また洗面器に張った湯を置いておくだけでも、若干の加湿にはなりますので、使用してみましょう。
対策2|マスクの使用
会社などでは、自分の判断で加湿器を使用できない方もいるでしょう。また外を歩いている時には、その対策は出来ませよね。その場合の方法として、お勧めなのがマスクです。マスクをすると鼻からの吐く息が、マスク内にこもります。その息の中には水分も含まれていますので、外部の空気よりは乾燥していません。しかし、マスクがこすれて物理的刺激になる場合もあります。マスクの大きさや装着方法などには、気を付けて使用しましょう。
原因2|物理的刺激
外部からの刺激に弱い唇は、様々なものに反応して荒れている場合があります。以下は、知らず知らずのうちに刺激を与えている可能性があるものです。当てはまりそうな物がある場合は、改善してみると良いでしょう。
原因2-1|唇を舐めるクセ
唇が乾燥していると、つい舐めてしまう場合もあると思います。その瞬間は一時的に潤ったように感じますが、表面の水分が渇く時に、唇の中の水分まで奪ってしまいます。それにより更に乾燥するのです。
対策|リップクリームの使用
唇が乾燥している時に必要なのは、水分ではなく、油分です。油分で出来ているリップクリームを使用し、舐めるクセを意識的に抑えましょう。
原因2-1|リップクリーム
乾燥から唇を守るのがリップクリームの役割ですが、中にはその成分でアレルギーを起こす場合があります。特にアレルギーを起こしやすいのが、以下の内容です。また、リップクリームを綺麗に落とさずに放置していると、含まれている油が酸化されて、唇が紫色に見えてくる場合があります。リップクリームを使用する場合は、しっかりと落としましょう。
- ひまし油が含まれているリップクリーム
- 蜜蝋が含まれているリップクリーム
対策1|ワセリンを使用する
純度の高いワセリンは、唇の乾燥を防ぐだけではなく、身体のどの部分にも使用できますし、安全です。リップクリームで荒れている可能性がある場合は、一度ワセリンに変更してみましょう。
対策2|1日の使用を3回までにする
リップクリームを塗り過ぎて、かぶれてしまう場合もあります。その場合は、1日に使用する回数の制限をしましょう。
対策3|塗る時は縦方向に
リップクリームを塗る場合は、唇のシワにそって、縦方向に塗るようにしましょう。その方が保湿効果も高く、刺激も少ないです。
原因2-3|寝具
寝る時に寝具が唇に当たり、荒れや乾燥を引き起こしている場合もあるようです。以下の事に当てはまる場合は、気を付けましょう。
対策1|うつ伏せで寝ない
うつ伏せの状態で寝ると、枕に唇がこすれて刺激となり、荒れや乾燥を引き起こします。なるべくうつ伏せの状態で寝るのを避けましょう。
対策2|素材をコットンやガーゼにする
コットンやガーゼを寝具に使用する事によって、寝ている時の無意識な刺激から身を守れます。肌へのあたりが柔らかい素材を選びましょう。
原因2-4|歯磨き粉
歯磨き粉の中に含まれている合成洗剤は、皮膚を乾かしてしまう作用があります。
対策|歯を磨いた後は、口の周りもゆすぐ
歯磨きをした後は、口の中だけではなく、口の外もゆすぐようにしましょう。唇に歯磨き粉がついたままだと、唇を乾燥させてしまいます。
原因3|栄養・水分不足
皮膚が薄い唇は、食生活の乱れや栄養不足の影響を受けやすく、水分が不足している場合もすぐに乾きます。これからの季節、夏よりも水分を取らなくなってしまい、自分で気づかない間に水分不足になる場合も。不規則な食生活やコンビニ、外食が多い方は、意識して対策していきましょう。
対策1|ビタミンB2を摂る
粘膜の保護や強化、肌や髪を作るのに重要な役割をするのは、ビタミンB2です。不足すると、唇が渇きやすくなり、荒れてしまうと言われています。
ビタミンB2が多く含まれている食品
- レバー
- 納豆
- たまご
- うなぎなど
対策2|小まめに水分を摂る
身体は急激に水分を摂ると、尿として体外に排出してしまいます。水分を摂る時は小まめに摂りましょう。またこれからの時期は、出来れば暖かい飲み物を積極的に摂り、冷たい飲み物を摂りすぎない様に気を付けましょう。
原因4|口呼吸
口から呼吸すると、空気の通りが原因で乾燥しやすくなります。
対策1|口呼吸を止める
口呼吸を止めるだけでも、唇の乾燥を防止できます。寝ている時に口呼吸をしてしまい、朝起きると唇が渇いてしまう方は、サージカルテープで口を止めるだけでも効果があります。
対策2|マスクを使う
マスクを使用すると、口から吐いた息の水分で、マスク内の潤いが保てます。どうしても口呼吸をしてしまう方は、マスクを使用しましょう。
原因5|病気
胃や腸が荒れていると、口内炎などが出来やすい様に、唇も内臓が弱っていると荒れる場合があるようです。また胃が悪いと口角炎(口の両端が切れる状態)が起きやすいそうです。慢性疾患を持っている方も唇が荒れやすい方が多いと言われています。
対策|ビタミンB2を摂る
原因3の対策1をご参考にして下さい。
対策|病院に相談する
唇があまりにも荒れる場合は、内臓の疾患が原因の時もあるようです。あまりにも気になる場合は、お医者さんに相談してみましょう。
まとめ
これからの季節、ますます乾燥する事も多いと思います。第一印象が良くなる潤った唇を保てるように、ぜひ参考に対策してみて下さいね。
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