暑い日が続き、少し外を歩いただけで、汗が出ます。その汗の臭い気になっていませんか?
バスや電車で「この人汗臭い!」と顔をそむけられないように、このページでは汗はなんで臭くなるのか?そして汗臭さを抑える効果的な方法をご紹介します。
目次
1.「汗臭さ」の原因
汗は実は無臭だった!
塩分が多少含まれているので、わずかに塩の臭いがする場合もありますが、鼻につくような臭いはしません。
では何故臭いが気になるのでしょうか?
菌が汗を食べて増殖すると臭くなる!
汗をかいてしばらくすると、汗臭さが気になります。汗が垢や皮脂と混ざると、皮膚表面の常在菌が増殖します。何故なら、常在菌は汗や垢、皮脂が混ざったものをエサにしているからです。その養分を分解する時に、アンモニアに似た悪臭を放つのです。特に汗をかいた6時間前後が、最も臭いが強いという報告もあります。それが、私たちが一般的にいう「汗臭さ」の正体です。汗の臭いを予防するには、まずこの理解から始まります。
汗には2種類ある→良い汗と悪い汗
スポーツをしたときにかく汗は気持ち良く、サラサラっとしていて、臭いも気になりません。一方、満員電車やバス内でかく汗は、じめっとしていて乾きにくいです。このように、汗の違いを感じたことはありませんか?これを「良い汗」「悪い汗」と呼びます。
- 良い汗=乾きやすく、臭いにくいのが特徴
- 悪い汗=乾きにくく、臭いやすいのが特徴
2つの違いは汗に含まれる「ミネラル」です。本来汗の99%は水分で出来ていて、残りがミネラル分です。体温が上昇すると、体温を低下させる為に汗をかきます。
汗をかくと、水分とともにミネラル分も排出されますが、ミネラル分は再吸収されます。ミネラルは人間の体にとって大事な資源なので、排出しても、また取り戻そうとします。そうすると水分と塩分が残ります。また通常、肌は弱酸性に保たれています。それは菌を殺菌する為です。弱酸性に肌がなっていれば、汗をかいても菌が繁殖しにくく、臭いにくくなるのです。また、ミネラル分も少ない為、乾きやすいのです。
一方、「悪い汗」には多くのミネラル分を含みます。油っこいものを好んで食べたり、運動不足の人に多いです。肉食や脂肪分の多い食事、さらに汗をかく習慣が無い為、汗腺の機能が弱まります。いざ汗をかくとミネラル分が排出されやすく、大量な為、再吸収も間に合いません。その為、残ったミネラル分で肌はアルカリ性に傾いてしまい、肌の殺菌作用が低下します。殺菌力の減った肌では、菌が繁殖しやすく、当然臭いも出てきてしまいます。
- 良い汗=ミネラル分が少ない→肌が弱酸性に保たれる→菌が繁殖しない→臭いにくい
- 悪い汗=ミネラル分が多い→肌がアルカリ性に傾く→菌が繁殖しやすい→臭いやすい
これが【良い汗=臭いにくい汗】と【悪い汗=臭いやすい汗】のメカニズムです。
現代人は悪い汗をかきやすい!
現代人は昔に比べ、悪い汗をかきやすくなったと言われています。昔に比べ、生活が楽になったことにより運動不足になり、食生活も欧米化に伴い、肉食で油分を多く摂るようになりました。その為、悪い汗をかきやすくなったのです。油分の多い食事を避け、定期的な運動をすることで、良い汗をかけるようにしましょう。
2.「汗臭さ」の対策方法
1.汗腺機能を高めよう
良い汗をかく為には、汗腺の機能が大事になってきます。汗腺は日頃の生活で、鍛えられているかどうかが解ります。
暑い夏の時期にも関わらず、エアコンの効きすぎた部屋ばかりにいると、汗腺の機能は低下します。外はすごく暑いのに、室内は寒い、そんな状況が交互にやってくると、体は汗をかくべきタイミングなのか?と困るのです。すると自律神経と交感神経の連携がうまくいかず、体調を崩しやすくなります。さらに汗腺の機能が低下し、ミネラル分を再吸収できなくなります。
■汗をかく時はメリハリが大事
汗を流す時は、だらだらかかず、たっぷりかきましょう。例えばサウナや運動です。汗をかくべき時間をはっきりさせることで、汗腺や自律神経は鍛えられます。メリハリがある汗のかき方は、自律神経と交感神経の連携も良くしてくれます。つまり臭いの少ない汗、「良い汗」をかけるようになるのです。
■自宅で簡単に「半身浴」
自宅で定期的かつ簡単におこなえるのは「半身浴」です。半身浴は女性が行うイメージかもしれませんが、臭いやすい男性にこそ行ってほしい習慣の一つです。
38度前後の少しぬるめのお湯に、体の半分だけ浸かります。最初はぬるく感じると思いますが、次第に血行が良くなり、10分後には汗が噴き出でくるでしょう。ジョギングや激しい運動と違い、心臓や肺に負担がかかりにくいので、オススメです。
定期的な半身浴は、汗腺機能を高めるのに最適です。できれば毎日行うのが理想ですが、時間の余裕がない人は週に1度でも構いません。
2.臭っているのは衣類かも?
■汗は衣類に吸収される
肌の常在菌のエサになる、水分や皮脂は体から出ると、すぐに下着や衣類に吸収されます。衣類の中に雑菌のエサが入り込んでいるということです。そして体温で温まり、湿度の高い衣類の中で雑菌はどんどん増殖します。ですので、実は汗臭いと感じるのは、衣類から臭いがしている場合があります。
■衣類の臭い対策
1.着替えてしまう
衣類にほとんどの水分や皮脂が吸い取られるので、気になったら着替えるのが一番手っ取り早い方法です。汗をかきそうな時は着替え一式を持っていき、臭いが気になってきたら着替えましょう。そして臭いの元となる衣類はナイロン袋など密封出来るものにしまってしまいましょう。
2.抗菌タイプの下着を身に着ける
抗菌タイプの下着とは、菌が抑えられる下着です。菌の繁殖を抑えられるということは、臭いも抑えられるということです。全く臭わない訳ではありませんが、使用すると明らかに臭いが抑えられます。特に靴下などの、蒸れも臭いも出やすい部位には、必須と言っていいほどオススメです。
■洗っても落ちない衣類の臭い
一度付いた雑菌は、すぐには落ちません。洗ったとしても死滅はせず、また着てしばらくすると嫌な臭いがしてきます。臭いの原因物質である、雑菌を完全に死滅させない限り、何度も臭いは出てきてしまうのです。
雑菌をゼロにする洗い方=過炭酸ナトリウム「酸素系漂白剤」を使う
水に溶けると活性酸素を出し、その酸化力で頑固な汚れ、シミなどを分解します。塩素系の漂白剤に比べ、漂白力は穏やかなので、扱いやすいし、色物柄物にも使えます。漂白剤にありがちな、ツーンと鼻につく臭いもありません。
通常の使用方法
- バケツや洗面器に暖かい(40~50度)お湯を張り、酸素系漂白剤をよく溶かします。
- しっかり混ざり、白っぽくなった所に、臭いの気になる衣類を30分程浸けます。
臭いがとても気になる場合は、さらに時間をおきます。 - 後は普通に洗濯してください。
更に気になる頑固な臭いの場合
- 深い鍋に水を張り、洗濯洗剤と酸素系漂白剤を溶かします。
- 頑固な臭いの衣類を浸けて、そのまま火にかけて、沸騰したら15分ほど煮ます。
- その後熱が取れたら、普通に洗濯してください。
※鍋はアルミ製以外を使用してください。洗剤で変色してしまいます。
※生地へのダメージが強い洗い方なので、綿か麻素材のみに使用してください。
3.市販の制汗剤で手軽に臭いを抑えよう
最近のトレンドは直塗り式
汗の臭いをはじめ、脇や足の臭いのケアと言えば、気軽に手に入る制汗剤があります。今まではスプレータイプが主流でしたが、今は他にも様々な種類の制汗剤があります。特に今人気なのが「直塗り」タイプです。
直塗りタイプの特徴
直に塗る製品は朝出かける前に、つまり汗をかく前に、直接塗る事で汗腺のもとから汗を抑えて、臭いを予防します。原材料はミョウバンなどの天然成分の場合が多く、高い消臭効果と安全性が高評価なようです。塗って出かけるだけで、一日汗と臭いを防げる優れものです。
オススメの製品
大人気口コミサイト「@コスメ」で殿堂入りも果たした、デオナチュレをご紹介します。価格はほとんどが千円以下で買え、ドラッグストアにも置いているので気軽に手に入れる事が出来ます。デオナチュレブランドには「ストーン」「スティック」「クリーム」「パウダー」の4種類があります。用途や部位によって処方が違います。下記を参考にお選びください。
- 体用身体用「男さっぱりパウダー」汗、身体のべたつきが気になる方用
- ワキ用「男ソフトストーンW」簡単かつ、スピーディーに塗れるスティックタイプ
- ワキ用「男さらさらクリーム」深くお悩みの方用
- 「男クリスタルストーン」一本で約一年間使えるお得用
- 足用「男足指さらさらクリーム」足特有の臭いに効くタイプ
さらに詳しくは公式サイトをご覧ください。
参照 otoko-deonatulle.com/products.html
4.最後に
一番暑い時期は過ぎたとはいえ、まだまだ残暑が続きます。どうしても汗をかいてしまう機会が多くなり、臭いも気になるでしょう。そんな時はこちらで紹介した方法や制汗剤を是非お使い下さい。そして臭いのない、快適な日々をお過ごしください。
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