ダイエットに成功すれば、健康的な体や周りからの羨望の眼差しを手に入れることが出来るかもしれません。それはわかっているのに何故か長続きしない。それは何故でしょう?
実はそこには『脳』が深く関わっていたのです。ダイエットを成功させるには、まず脳を太る脳から痩せる脳にする必要があります。ここでは何故ダイエットが長続きしないのか。そしてダイエットを成功させる為の、脳の作り方をご紹介します。
1.太る脳
太る脳には2つのパターンがあった
1.食べる事でストレスを解消する
ストレス太りという言葉があります。恋愛が上手くいかなくて…。職場の人間関係が…。など私生活で過度なストレスがあると、無意識のうちに食べる事で、そのストレス解消をしようとする人がいます。それを続けて習慣化すると、その結果、食欲をコントロールできなくなります。それが1つ目の『太る脳』の正体なのです。
2.偽物の食欲に騙される
日本人だと学生の頃は、お昼に給食を食べていたと思います。その時刻は通常正午の事が多いでしょう。しかし、大人になってからは仕事の都合で、学生の時とは違う生活スタイルになっている方も多いと思います。でも実際には、幼少期にパターン化された生活は、身体にしみついています。10時に朝食を食べたにも関わらず、12時だから昼食を摂らなければ!と思ってしまうのは、この【過去の生活習慣から起こる偽物の食欲】です。また、ご飯を食べた後でも大好きな食べ物を見ると食べたくなったりするのも、【偽物の食欲】の仕業です。これが2つ目の『太る脳』の正体です。偽物の食欲に騙されない為には、習慣から食事をするのではなく、必要なタイミングと量を考えて食事を摂ることが大切です。
『お腹が空いた』を決めるのは脳
普段お腹がすいた、お腹がいっぱいなど空腹や満腹は「お腹」が決めている様に感じます。でも実は食欲をコントロールしているのは脳なのです。
食欲を決めているのは大脳の中の「視床下部」という部位で、ここに「摂食中枢」と「満腹中枢」があります。これが交互に働くことで、食欲をコントロールしています。不満や疲れなどのストレスがかかると、「食べなさい」「食べるのをやめなさい」というコントロールが効かず、何を食べても満足出来ない状態になってしまいます。
大事なことは太ってしまった、まず根本のストレスを把握することです。あなたが太った原因を知り、生活習慣を変えることを始めなければ、一生痩せる為に、辛く無駄な努力を続けることになります。
2.太る脳にならない方法
ストレスを減らして、太る脳から痩せる脳へ
ダイエット中は、色々なことでストレスが溜まります。そのストレスが食欲に結びついていたら、通常の状態よりもダイエットするのが難しくなってしまうでしょう。以下は、ダイエット中に実践したいストレスが溜まらない考え方&方法です。参考にして下さい。
1.「これを食べたら太る」と考えない!
「太るかも」考えながら食べるとそれがストレスになり、食事の吸収が高まり太りやすくなるそうです。これを食べて楽しく痩せるくらいの気持ちで、食事をすると良いでしょう。
2.「~をしなきゃ」と考えない!
ダイエット中は「今すぐ痩せなきゃ」と考える事がストレスになります。また急激なダイエットは、リバウンドもしやすく危険です。無理なく長いスパンで、コツコツつづける事が大事です。ゆっくりと痩せていく事を目標にしましょう。
3.炭水化物も摂る!
日本人は定食文化が昔からあるように、おかずとご飯をバランス良く食べる事に幸せを感じます。炭水化物=太るイメージがありますが、炭水化物には体に必要な栄養が沢山含まれています。具体的な和食中心のバランスが良い食事をしましょう。
ご飯は粉で出来たパンやパスタと違い、粒状なので胃での滞留時間が長く腹もちが良いのです。その為、ドカ食いを防ぎ、結果としてダイエットの助けとなります。上手にご飯を取って、満足いく食事を行いながら、ダイエットを続けましょう。
4.自分の理想を具体的にあげる=痩せる事にワクワクする!
こんな腹になりたい!こんな水着や服を着たいなど細かく理想をあげましょう。思い描くだけでなく、写真や絵に描くとより良いです。
家の中のよく見る場所に貼っておくだけでも効果的です。脳にそのイメージをインプットさせ、無意識のうちに痩せやすい身体にシフトさせる事が出来ます。簡単な方法ですので、実行してみましょう。
3.痩せる脳を作るために
セロトニンを増やすことがダイエットへの近道
セロトニンとは別名「幸せホルモン」と呼ばれ、ストレスで緊張したり、興奮した状態から、気持ちを落ち着ける役割を持っています。セロトニンが増加すると、精神が安定し満腹感や満足感が増し、必要以上の食べ過ぎを防ぐことができます。痩せる脳を作るのは、ストレスを感じにくくする、セロトニンを増やすことがダイエットへの近道なのです。
1.食事で増やす
セロトニンを増やすには、トリプトファンの含まれる食材を積極的に摂取することをオススメします。
トリプトファンは必須アミノ酸なので、タンパク質が多い食材に多く含まれます。
- マグロ、カツオなど赤みの魚や肉
- 卵
- チーズなど乳製品
- 大豆製品
他にも、チョコレート、バナナ、マンゴー、ゴマ、落花生などに含まれるという報告もあります。
2.リズム運動をする|ガムを噛んだり、ウォーキングなど
セロトニンは、リズム運動することによっても、分泌が促進されます。リズム運動とは、一定のリズムを重視した運動のことです。最も手軽に出来るのは、咀嚼(つまり噛むこと)運動です。ガムを噛むなど、簡単な動きでも20分程続けると、セロトニン濃度が高まります。
このように簡単にも出来ますが、運動不足解消も兼ねて、身体を動かしたいという方はウォーキングや軽めのジョギンング、自転車こぎなども有効です。
リズム運動には、効果的な運動継続時間があるのです。どの運動でも、運動を始めて5分後からセロトニン濃度が高まり、20~30分でピークになります。それ以上運動を続け、へとへとだったり疲れたと感じると、かえってセロトニンの機能は低下します。また自分にとってつらいと感じる激しい運動や、苦手な運動の場合も効果は期待出来ないのです。
運動を始めるとつい頑張ってやり過ぎてしまうこともありますが、運動は楽しみながら、できれば毎日20~30分間おこなうことが目標です。
3.首のストレッチをする
首のストレッチをすると、脳が刺激され、セロトニンの分泌を活性化するといわれています。首にはツボがたくさんあって、意識的に刺激を与えるのが良いそうです。
簡単ストレッチの方法
片方の手で頭を押さえ、押さえている手の方向にゆっくり頭を傾けていきます。しっかり伸ばし、首が気持ちよくストレッチされるのを意識しましょう。同じように反対側もゆっくりと行いましょう。
4.日光を浴びる
毎朝日光を浴びる行為は、セロトニンを増やすだけで無く、生活リズムを整えることや心身の健康にもつながります。セロトニン神経は、眠っている間はほとんど分泌をしませんが、朝起きるとセロトニンの分泌を始めます。日光を浴びる事で、セロトニンにスイッチが入るのです。また、人間の体内時計は25時間周期ですが、日光を浴びることでそれがリセットされ、規則正しいリズムで生活が出来る様になります。
4.最後に
もしこれまでにあなたがダイエットに失敗した経験があるなら、実はあなたの意志が弱いわけでも、努力が足りないわけでもありません。 あなたの脳が『痩せる脳』になっていなかっただけなのです。
ここでご紹介した方法は実に簡単なことが多いです。しっかり原因を把握し、『痩せる脳』になるための方法を実行すれば、あなたもきっとダイエットはつらくも苦しくもない、楽しくて簡単なことだとわかっていただけるでしょう。
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