髪の毛は、人間の体の中で一番目立つところにあるため、薄毛や抜け毛が気になっている方にとっては大きな悩みですよね。髪の毛をいつまでも若々しく保ちたい!薄毛、抜け毛の改善策があれば知りたい!と思われている方も多いと思います。
日本人男性の3人に1人は薄毛を気にしているといわれています。薄毛、抜け毛を予防するためにも、自身の薄毛・抜け毛の原因を知ることが解決の第一歩になるはずです。
このページでは、薄毛の原因と薄毛になりやすい食生活、薄毛に良い&悪い食べ物についてお話していきます。
症状が起こる5つの理由
薄毛とは何らかの原因で髪が細くなったり、抜け落ちたりと正常な成長をしなくなり、その結果、「髪の毛が薄くなる」といった状態になることです。
薄毛になる原因は大きく分けて5つあります。
男性ホルモン
男性ホルモンの中で薄毛を引き起こす原因とされているのがジヒドロテストステロン(DHT)です。
DHTは頭皮から過剰な皮脂を分泌させるはたらきがあり、これにより毛穴が塞がってしまい髪の毛が十分に育たなくなってしまいます。
「最近髪が油っぽい」という人は、DHTが増えてきているかもしれないので注意が必要です。
遺伝的要素
薄毛には遺伝が大きく関係していると言われています。
実際、薄毛になりやすい体質というのはある程度受け継いでしまう傾向があり、親が薄毛だと子供も薄毛になる傾向があります。
ストレス
心や体にも悪影響を及ぼすストレスですが、薄毛や抜け毛にとっても例外ではありません。
ストレスが自律神経やホルモンバランスを乱し、血流が悪くなると、毛根に栄養分を十分に運べない状態となるため、薄毛・抜け毛に繋がってしまいます。
食事・生活習慣
偏食による栄養不足や、飲みすぎ食べ過ぎによる内臓器官の酷使などにより、薄毛が発生することがあります。
また、同時に不規則な生活や喫煙も髪の成長を妨げています。
頭皮のヘアケアによるもの
洗わないで不潔にしていることや逆にシャンプーによる過度の洗髪によって頭皮を痛めることも薄毛・抜け毛の原因になります。
また、パーマやヘアカラーのしすぎも薄毛・抜け毛を促進する場合があります。
すぐにでも始められる薄毛対策
1.バランスの良い食生活を心掛ける
健全な育毛には食生活の改善が必要です。
ビタミンやミネラルが豊富な緑黄色野菜やタンパク質などを毎日バランス良く摂取することで薄毛の改善に繋がります。
このページでは食生活の面から、薄毛対策をお話していきます。詳しくは次の章をお読みください。
2.適度な運動を心掛ける
運動不足は髪の健康にも影響を及ぼします。
健康な髪を生やせるためには、まず健康な体づくりも大事です。
1日20分のウォーキングでも十分に効果的です。
体脂肪が燃えだすのは歩き出してから約20分後なので、少なくとも20分以上 は続けることがポイントです。
3.頭皮マッサージをする
頭皮マッサージは、体全体の血行がよくなる為に大変効果が高いと言われています。また、頭皮を効果的に清潔にする、毛穴の中の皮脂を押し出す、頭皮の血行を促進する、頭皮のコリをほぐすという効果があります。
頭皮マッサージについては【正しいシャンプーの仕方|薄毛を防ぐ7ポイントとシャンプーの選び方】をご参考にして下さい。
4.しっかりとした睡眠を摂る
しっかりとした睡眠が摂れていないと体はいつまでも疲れたままです。
また、睡眠不足はホルモンのバランスも崩すので、適切な時間に睡眠を摂るようにしましょう。出来れば成長ホルモンが出やすい22時~夜中2時は寝るように心がけましょう。
薄毛になりやすい食べ方
薄毛になりやすい食べ方とは何でしょう。まず大前提として、髪の毛も細胞ですので、血液から栄養を取りこんで、細胞分裂しています。ですので、血流が悪いと髪が上手く生えてこなくなります。次に皮脂が過剰分泌すると毛穴が詰まりやすくなります。薄毛になりやすい食べ方のポイントは、血流を悪くする、脂質を取りすぎる、肥満になりやすい食べ方という事です。以下に詳しく説明していきます。
夜寝る前に食べる
髪の毛の成長に影響があるホルモンは、夜10時~2時の4時間に活発に分泌されます。その際に、お腹に食べ物が入っていると、血液は消化を促す為に、胃に集中します。そうすると折角の毛を作る時間に、血流が頭皮に行かず、上手く髪が作れなくなってしまいます。また夜寝る前に食べるという事は、肥満の原因にもなります。肥満は、薄毛の大敵です。太ると血液が末端まで通り難くなります。
食べすぎる
上記の内容と若干重複しますが、沢山食べるという事は、その分太りやすくなります。上記でも説明しましたが、太ると血流が悪くなり、末端まで血液が通り難くなります。その為、髪に必要な栄養素が行き渡らなくなり、薄毛の原因となります。また肥満になると汗をかきやすくなり、頭皮が詰まりやすくなります。加えて食べ過ぎは内臓にも負担がかかります。内臓が上手く働いていないと、必要な栄養素が取れません。必要な栄養素が足りないと、末端である(命に直接の影響がない)髪に行く栄養が減ります。太っている事は、薄毛にはとても悪い影響を与えます。
過度なダイエットをする
過度なダイエット=食事制限は、必要な栄養素が摂取できない事が多々あります。必要な栄養素が足りないと、生命維持にかかわりが遠い所から、栄養分配が減っていきます。その最たるものが、髪の毛です。薄毛でも人は死にません。過度なダイエットは、髪に必要な栄養が行き届かなくなってしまいます。薄毛が気になる方は、きちんとした食生活を心掛けましょう。
外食ばかりする
外食では、脂っぽい食事や塩辛いものを取りすぎる傾向にあります。脂っぽい食事は、頭皮から皮脂を出させて、毛穴を詰まらせる原因となります。塩辛いものは、肝臓機能の低下を誘引し、血流を悪くさせてしまいます。また外食だとカロリーを多く取ってしまいがちになり、結果的に肥満になりやすくなります。出来るだけ自炊するように心がけましょう。自炊をする場合は、以下の食材を使うと薄毛に効果的です。
薄毛対策に効果的な食べ物
バランスの良い食生活は薄毛を予防するのにとても大事なことなのです。
髪の毛は食事などで体内に吸収された栄養素を使って作られています。
そのため、髪の毛を健康に保つのも、抜けて薄くなったりしていくのも食事が影響してくるといっても過言ではありません。
髪の毛の健康のために摂ると良い食べ物、良くない食べ物について紹介したいと思います。
薄毛に良い食べ物
・タンパク質
髪の毛の基本となるケラチンという成分は質の高いアミノ酸を含んだタンパク質です。
肉類、魚類、卵、大豆製品、乳製品などがあります。
これらを毎日バランスよくとるようにしましょう。
特に、薄毛が気になる方は、コレステロール値の高い肉類より、青身魚や大豆製品を中心に摂ったほうが良いです。
・ビタミンA,E,P
血行を促進するため抜け毛予防に役立つ栄養素です。
ビタミンA…緑黄色野菜。
ビタミンE…玄米や胚芽米、ゴマ、ナッツ類、油、魚卵。
ビタミンP…かんきつ類、さくらんぼ、そばなど。
・ビタミンB群
頭皮の新陳代謝を高める働きをする栄養素です。
玄米や豚肉、レバー、マグロ、大豆などに多く含まれます。
・コラーゲン
髪の毛にハリやツヤを与える成分です。
コラーゲンは体内の30~40%のタンパク質を占める、身体にとって重要な要素です。 コラーゲンも育毛に効果的といわれる栄養素です。
長いもやレンコン、納豆やおくらなど粘り気のある食べ物に多く含まれています。
・亜鉛
亜鉛は髪の毛を作る時に必要な栄養素です。亜鉛が不足すると、上手く髪の毛が作れません。日頃、摂取しにくいので、意識して取るように心がけましょう。亜鉛は、牡蠣やレバー、魚介類などに含まれます。
薄毛に良くない食べ物
・塩分の多い食べ物
塩分の摂りすぎは、高血圧や腎臓の機能の低下を起こしやすくなります。
高血圧や腎臓機能の低下は、血流を悪くさせたりして、頭皮にも血液が不足しがちになります。
調味料、漬物等に多く含まれます。
・糖分の多い食べ物
糖分を多く摂りすぎると皮脂が過剰に分泌され、フケの原因となり、放っておくと抜け毛の原因にもなります。
お菓子やジュースは少し控えめにするようにしましょう。
・動物性脂肪を多く含む食べ物
動物性脂肪を取りすぎると皮脂が過剰に分泌されるためにフケがでたり、頭皮の皮脂が汚れを吸い込んで毛穴が詰まったりします。
取りすぎると血行が悪くなり髪の毛の発育を妨げます。
肉類、ラード、バター、チーズ、卵などに多く含まれます。
・刺激の強い食べ物
辛いものは体中の血行をよくする作用があり、辛いものをたくさん食べることで同時に汗を過剰にかくことになります。
汗をたくさんかくと頭皮が脂っぽくなり、毛穴が詰まりやすくなります。そのため、髪の毛の成長の妨げになります。
コーヒー、カレーなど含まれる香辛料、キムチなどの辛い食べ物
・アルコール
アルコールの摂りすぎは肝臓に負担をかけ、血行を悪くします。
髪の毛の主成分である、タンパク質は肝臓で作られていますので、肝臓に負担がかかるとタンパク質を作ることが困難になるので、髪の毛の発育にも影響が出ます。
また、アルコール分解に使うアミノ酸が髪の毛に使われなくなってしまうこともあります。
飲みすぎには注意しましょう。
毎日の食事や生活習慣を見直すだけでも薄毛の改善になります。
しっかりと予防や対策を練って、根気良く薄毛対策に取り組んでいきましょう。
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