抜け毛が気になる、髪が薄くなったと感じている、でも原因がわからないという方はAGAを疑ってみると良いかもしれません。AGAとはAndroGenetic Alopeciaの略で、男性型脱毛症の意味です。抜け毛や薄毛の原因はストレスによる円形脱毛症やヘルメットをかぶり続けて圧迫されて起きる機械製脱毛症など様々な症状がありますが、AGAは男性ホルモンの乱れが原因の脱毛症です。
目次
AGAの特徴と原因
通常髪の毛は2年から5年ほどの成長期、3週間程度の退行期、2から4か月の休止期を繰り返しています。しかしAGAになると成長期が短縮され、通常より毛が成長する前に早く抜けてしまいます。そして髪が少なかったり産毛のような細い毛ばかりの状態が相対的に長くなり、毛に栄養を送る毛細血管と毛穴が退化して毛が生えなくなってしまうというのがAGAの特徴です。
男性ホルモンが主な原因
主な原因となるのはジヒドロテストステロンという男性ホルモンの一種の活性化です。ジヒドロテストステロンはテストステロンという男性ホルモンが5αリダクターゼという物質と結びつくことによって生成されます。この5αリダクターゼが活発であるほど、テストステロンと結びつきやすく、ジヒドロテストステロンが多量に生成されAGAになりやすいようです。
遺伝:確率25%
ストレスや私生活に起因しないのに脱毛症になる方は遺伝を最初に疑うかと思います。AGAの遺伝というのは、5αリダクターゼの量が遺伝的に多くなることがあるということだそうです。5αリダクターゼの量が多いと主因であるジヒドロテストステロンも生成されやすくなります。これがAGAが遺伝するメカニズムです。ですがその遺伝率は25%程度のようで、必ずしも遺伝するとは限りません。
ストレス、睡眠不足、栄養バランスなどの私生活:血行促進・栄養とシャンプーが大切
AGAに限らず毛の成長には、栄養とその栄養を送る血行がしっかり確保できている必要があります。しかしストレスや睡眠不足は血行不良を招き、栄養バランスの取れていない食事では毛に送る分の栄養を十分に確保できません。そうすると毛の成長を止めてしまい、薄毛・脱毛を引き起こします。また、シャンプーの使い方で必要な皮脂を取りすぎてしまったり、逆に頭を洗わずにフケが貯まって毛穴を塞いでしまったりということもあります。つまり私生活の乱れにも注意が必要です。
対策方法
対策と言っても何が目的かによって方法も変わりますし、当然時間や料金も変わってきます。例えば今はそれほど気にならない毛量でも、抜け毛が増えてきて将来が心配ということでしたら、抜け毛を抑えるような対策が良いでしょう。また、仕事の上で髪が薄いと印象が良くないなど見た目のみを気にするなら植毛など自然に見えるようにする方法もあります。現状薄くなっていて毛を生やしたいというのであれば、育毛、発毛などが必要となるのではないでしょうか。以下は深刻度順に対策方法をまとめています。参考にしてください。
深刻度1:私生活(食事、睡眠、ストレス)の改善が第一歩!
薄毛、抜け毛の原因の一つである血行不良を起こす睡眠不足やスト
深刻度2:シャンプーの仕方を改める
原因の欄にも書いていますが、シャンプーの仕方で薄毛を早めたり、食い止めたりする事があります。毎日行っている事なので、蓄積で考えると頭皮への影響は大きいでしょう。ヌクージーでご紹介して好評を頂いている記事『正しいシャンプーの仕方|薄毛を防ぐ7ポイントとシャンプーの選び方』を参考にご自身のシャンプー方法が間違っていないかをチェックしてみましょう。
深刻度3:市販の育毛剤、サプリメント、シャンプーによる対策
要するに通院などせずに自分で育毛商品などを購入して自宅で行う対策です。これは様々な商品が市販されていますが、単純に値段でなくご自分に合ったものを選びましょう。選び方としては自分の症状をまずは再確認し、必要な成分が男性ホルモン抑制なのか、血行促進なのかなどです。シャンプーのように洗う時に効果がでるもの、飲み薬のように服薬するものなどもありますので、ご自分の状態、値段と容量、またそれらを使った方の実体験などを参考にして頂き、合ったものを探してみてください。ただし医療機関で処方されるものと比べると結果が出ないということが多いようです。
深刻度4:発毛(AGA治療)
AGA治療とは内服薬によって体内からAGAの治療、つまり髪が生えてくるようにする方法です。AGAの研究が進む上で、AGA専門のクリニックなども進出してきています。AGA治療の多くはフィナステリド、ディタステリド等の5αリダクターゼの働きを抑える物質を含む治療薬(経口・塗布剤等)などによって行われます。各クリニックではカウンセリングによってそれらのような適切な治療薬を処方してもらえます。
プロペシア 5αリダクターゼ「Ⅱ型」の働きを阻害するフィナステリドを含む治療薬
サガーロ 5αリダクターゼ「Ⅰ型」「Ⅱ型」両方の働きを抑制するディタステリドを含む治療薬
など
進行度5:植毛
外部から頭部に毛を植えこむ方法です。具体的な方法は各医療機関によりますが、一般的には外科手術による医療行為となります。植毛は人口の毛を植え込む人口毛植毛と自分の髪を植え込む自毛植毛があります。自毛植毛の方が拒絶反応がなく、男性ホルモンの影響を受けにくい側頭部の毛を移植するためその後も通常の髪と同じように生えてくるようですが、毛量に限りがあるため数回に分けて移植する必要があるようです。
まとめ
AGA治療の研究により、今では多くの治療法および解決策が出てきていますが、最も重要なのはやはり私生活の改善です。私生活が乱れはAGAとは関係なく薄毛や抜け毛を引き起こします。また、抜け毛が多くなってきた、頭皮が見えてきたりボリュームが少なくなってきたと感じたら、できるだけ早く医師の診断を受けることが望ましいです。
ご質問・ご感想などお聞かせください