現代ではほとんどの人が抱えていると言われている「ストレス」。ストレスが元で、情緒が不安定になり、小さなストレスが大きな病気に繋がる可能性もあります。
ここではストレスや不安を解消出来る方法を、さまざまな角度でご紹介します。すぐに実行できるので、是非参考にして下さい。
1.ストレスとは
もともと「ストレス」は物理用語だった!
「ストレス」という言葉は、もともとは物理学で使われていた言葉で、物体の外側から圧力がかかると、歪みが生じる状態を言います。
ストレスを風船に例えると、風船を指で押さえる力をストレッサーと言い、ストレッサーによって風船が歪んだ状態をストレス反応と言います。医学では心や体に、外側からかかる刺激をストレッサー、ストレッサーに適応しようとして、心や体に生じるさまざまな反応をストレス反応と言います。
「ストレス」は3つに分けられる
- 混雑、騒音、暑さ、寒さなど・・・物理的ストレッサー
- 一酸化炭素、酸素欠乏・過剰、公害物質、薬など・・・化学的ストレッサー
- 人間関係、家庭問題、仕事上の問題など・・・心理・社会的ストレッサー
ストレスは上記の3つに分けられます。普段私たちが、ストレスを感じたと思う時に使う多くはこの「心理・社会的ストレッサー」です。
ストレッサーに引き起こされる3つのストレス反応
ストレッサーによるストレス反応は、「心理面」、「身体面」、「行動面」の3つに分けられます。
- 心理面・・・イライラしやすい、やる気がなくなる、不安になる、気分が落ち込む、関心がなくなるなど
- 身体面・・・片頭痛、肩こり、目が疲れる、ふしぶしが痛む、腰痛、胃痛、動機・息切れ食欲不振、便秘・下痢、不眠など
- 行動面・・・飲酒量が増える、喫煙量が増える、仕事でのミスが多いなど
このようにさまざまなストレス反応があります。これらのストレス反応が長く続く場合、ストレスが過剰にかかっている可能性があります。
症状に気づいた段階で、生活を見直し、ストレスを解消・発散させる方法を実行してください。
ストレスや不安はどんどん増殖する!?
悩みや嫌なことがあった時に、もう考えるのを止めてしまおうと放棄した経験は誰にでもあるでしょう。実はこの「考えない」という選択がストレスを増殖させる原因かもしれません。
感情を抑えつけることになり、次に同じ悩みが現れた時に、これまで以上に大きなストレスや不安になって現れることがあるそうです。そして消えないストレスは複数になっていき、新たな不安を連想させ、巨大化していきます。
しかし連想の中には、勝手な自分の想像であったり、事実でないことが非常に多いです。情緒が不安定だったり、心がざわついている時は、たいていネガティブな発想になり、不安を自らあおっている場合があります。
このメカニズムを知った上で、悩み・問題に立ち向かうとあっさり解決してしまう場合もあります。
2.ストレス・不安の解消方法
これから簡単にストレスを解消させる方法、不安から抜け出す方法をご紹介します。
■小さなストレスの目を潰そう!すぐに出来るストレス発散法
ここではすぐに、そして簡単にストレスを発散する方法をご紹介します。会社や私生活で、ちょっとストレスだなと感じた時に是非実行してみてください。
深呼吸をする
人はストレスや不安を感じると、呼吸が浅くなりがちです。深く大きく呼吸をすることで、ストレスを解消することができます。また酸素を多く取り込めるので、体内のリンパ液が浄化できます。リラックス効果も高いので、すぐに効果が期待できます。
やり方:お腹を意識して、お腹の中心に息を溜めるようにゆっくり吸い込みます。そしてお腹の空気をすべて出すつもりで、ゆっくりと吐き出しましょう。それを5~10回繰り返すだけです。
青い色を見る
ある研究によれば、青い色を見るだけで自信が湧き、ストレスが軽減されるようです。また血圧を下げ、筋肉の緊張を和らげる働きもあると言われています。普段から青いハンカチや小物類を持ち歩くことをオススメします。
大きな声を出す
声を出すということは、それだけで発散する力があります。ストレスを感じているときは、黙って耐えることが多いです。また心配や悩みがあると、呼吸が小さくなってしまう傾向にあります。そこで思いっきり声を出して、溜まっているうっぷんや不満を吐き出してしまいましょう。そうすれば、驚くほどさっぱりと楽な気分になれます。さらに、声を意識的に出すようにすれば、呼吸量が増え、大量の酸素が体に入るようになります。そして体が活性化にも繋がるのでオススメの方法です。
■15分で出来る!どうしようもない不安から抜け出す方法
これはテレビでも紹介され、精神科の治療でも使われている方法です。
筆者もこの方法を試したところ、頭がスッキリして不安が減少したので、ご紹介したいと思います。
やり方
- 楽な姿勢をとります。いすに座っていても、寝た状態でもかまいません。
- 軽く目を閉じます。
- 小川が流れている情景を思い浮かべます。どんな川でも結構です。小川のほとりに座って、ゆったりと流れる川面を見つめているイメージです。
- その小川に葉っぱが流れている情景を思い浮かべます。何枚でも構いません。
- この情景が思い浮かんだら、自分の心に目を向けます。感情や物といったいろいろな思考が湧き起こるでしょう。
- その湧き上がってきた思考をすっと葉っぱに乗せて川に流してしまいます。この時、無理に流そうとしなくて結構です。途中で引っかかってもかまいません。沈んでしまってもかまいません。その場合は、もう一度すっと葉っぱに乗せて川に流してみます。
- いろいろな思考が湧き起こるので、その度に葉っぱに乗せて流すという事を繰り返してください。
このトレーニングを1日10分~15分程度、毎日続けてください。朝起きたとき、お風呂上り、夜寝る前、いつ行っていただいてもかまいません。
無理をすると効果は得られません。あまり無理をせずに行うようにしてください。
http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20120111.html<ためしてガッテンより出典>
■不安から抜け出す魔法の言葉
不安からどうしても抜け出せない、そんなときにお勧めしたいのが
「・・・と、思った」
という言葉です。
例えば 「自分は何をやってもだめな人間だなぁ」 と思ったとします。
そんなとき、 「自分は何をやってもだめな人間だなぁ、と、思った」 そう心の中でつぶやいてみます。
これはどんな場合でも使える簡単な方法ですので、ぜひ試してみてください。
http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20120111.html<ためしてガッテンより出典>
過去も未来も自分勝手に想像を広げると不安が増殖するので、「事実を客観視」した上で頭を整理し、受け入れる。これがこの方法の醍醐味だと思いました。
実際やってみると、いかに自分自身の想像で、自分を苦しめているかが解ります。筆者も習慣にしたいぐらい有効だと思いました。不安でどうしようもない時、頭の中がモヤモヤでネガティブになっている時に是非実行してみて下さい。
3.最後に
いかがでしたか?ストレス・不安は人間生活においては付き物です。
まずは小さなストレスを見逃さず、しっかりとその場で対処していくことが大事です。自分に合ったストレス解消法を見つけ、上手にストレスと付き合いましょう。
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